■アポイのチョウチョと高山植物を復活させよう!
11月11日(月)~13日(水)まで、日本チョウ類保全協会、日高振興局、町やアポイ岳ファンクラブも協力して、ヒメチャマダラセセリとアポイ岳高山植物群落の保全・再生活動の一環として、キンロバイの剪定とリター除去作業が行われました。
キンロバイは、国内ではアポイ岳に”のみ”生息するヒメチャマダラセセリの食草です。温暖化が原因と思われるハイマツ低木林の拡大によって、同じ低木であるキンロバイは、ハイマツと光を巡って競走し、樹高が高くなりました。ヒメチャマダラセセリは、地面に近い葉に産卵する習性があるため樹高の高いキンロバイには産卵できません。キンロバイをヒメチャマダラセセリの産卵に適した樹高に戻す剪定作業が行われました。
リターとは、地面に降り積もった植物の枯れた枝や葉のことです。ハイマツやその他低木のリターが増えると、土壌の酸性化が進み、アポイの希少植物の生育に適した環境ではなくなってしまいます。土壌の酸性化を抑えるため、リター除去作業が行われました。今後は数年をかけて、その効果を検証していきます。
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